平成最後の年にグリッドマンがやってきたー「SSSS.GRIDMAN」
初回が始まるまでこの作品のことを知らなかった。
たまたまテレビが点いてて、たまたま始まった初回を見終わった時、むかしリアルタイムで「電光超人グリッドマン」を見てたことを思い出した。そう、僕は見ていた。グリッドマンが電子の世界で戦う姿を。
物語が進むにつれ、これが僕が見ていたあの番組から明確に「続いている」物語であることが見えてきた。
正直1クールで終わっちゃうの?という気分だ。みんなだいすきサムライ・キャリバーさんだけで一話作らない?
だけど僕らは知っている。物語はここで一旦区切られたけれど、目覚めたアカネちゃんの毎日は続くし、アノシラスや「お客さん」の存在が、神の目線では微小かもしれないが、我々の知る宇宙と同様に拡張しつづける世界だということを示唆しているから、裕太や六花、内海、アンチ君の生活も終わることなく続いていくし、グリッドマンは記憶を一時喪失した始末書を地元で書いてるかもしれないし、いままさに、この瞬間も、どこかで誰かの世界を救うべく戦っているのかもしれない。
世界は広がっていくし、広がっている。そして君は、ぜったいにひとりではないんだ。
「SSSS.GRIDMAN」、いまこの時代の最後の年の暮れにふさわしいアニメだった。傑作。