画面に向かって空中元彌チョップ2.1

テレビがあれば楽しかった時代は終わったのか?

マッドが世界を変える。朝ドラ「まんぷく」を大体全話視聴。

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チキンラーメンカップヌードルという、食の世界をそれ以前とそれ以後に変えてしまった、安藤百福とその妻をモデルにした物語。

何かを作ることにかけて、スイッチが入ったら他の何をも顧みず、開発に没頭する真性のマッド発明家の長谷川博己が、逮捕されたり拷問されたり犬食いしたり拷問されたり逮捕されたり逮捕されたりの紆余曲折の果てにラーメンにたどり着くまでに4ヶ月ほどかかり、そこからラスト2ヶ月はラーメン、ラーメン、寝ても覚めてもラーメンラーメンでヒロインのふくちゃんとふたりで駆け抜けていった物語でした。

 

発明者としてにじみ出る狂気みたいなのを、ギリギリのバランスで、いやぜんぜんバランスとかなかったわ完全にブッちぎって朝からハッスルしてた長谷川博己と、普通なのか健気なのか常人なのかそうでないのか、最後までどこか一定でなく、掴みどころがなくて、ただ何かを発明している萬平さんがだぁいすき★なことだけはよくわかったふくちゃんとの、総じてマッドなふたりの関係性が面白かったです。

 

「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」が面白すぎて語彙をなくした感想しか書けない

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 願いの為に自らの人生と未来を文字通り全てベッドしてる快盗と、本当に最後まで絶対の正義を貫いた警察と、蝙蝠野郎のように振る舞いながら双方と自分の心をつないでいくノエルの物語に気がついたら夢中になってました。

紆余曲折、それぞれが選択と決断を繰り返し、レオタードと突然飛んできたキツツキとシャケをくぐり抜けた先に待っていた、この作品を愛した人が一度は想像しては来ないでほしい、いや来てほしいと胸をかきむしったであろう正体バレと露見と告白、そして最後にして究極の選択……これ以上ないくらいドラマとして見事で完璧な帰結を見せながらも、ノエルの願いはいまだ未達成な点や、ギャングラー自体の殲滅にはまだ程遠いっぽい、という「余地」の部分も含めた魅せ方すべてなべてが愛おしい。

 

ありがとう。ありがとう。本当に素晴らしい物語をありがとう。

 

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平成最後の年にグリッドマンがやってきたー「SSSS.GRIDMAN」

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 初回が始まるまでこの作品のことを知らなかった。

たまたまテレビが点いてて、たまたま始まった初回を見終わった時、むかしリアルタイムで「電光超人グリッドマン」を見てたことを思い出した。そう、僕は見ていた。グリッドマンが電子の世界で戦う姿を。

物語が進むにつれ、これが僕が見ていたあの番組から明確に「続いている」物語であることが見えてきた。

 

正直1クールで終わっちゃうの?という気分だ。みんなだいすきサムライ・キャリバーさんだけで一話作らない?

だけど僕らは知っている。物語はここで一旦区切られたけれど、目覚めたアカネちゃんの毎日は続くし、アノシラスや「お客さん」の存在が、神の目線では微小かもしれないが、我々の知る宇宙と同様に拡張しつづける世界だということを示唆しているから、裕太や六花、内海、アンチ君の生活も終わることなく続いていくし、グリッドマンは記憶を一時喪失した始末書を地元で書いてるかもしれないし、いままさに、この瞬間も、どこかで誰かの世界を救うべく戦っているのかもしれない。

世界は広がっていくし、広がっている。そして君は、ぜったいにひとりではないんだ。

「SSSS.GRIDMAN」、いまこの時代の最後の年の暮れにふさわしいアニメだった。傑作。

 

SSSS.GRIDMAN 第2巻 [Blu-ray]

 

 

「半分、青い」が見せつけた、面白ければそれでいいテレビの世界

 

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朝ドラ「半分、青い」を大体全話視聴。

僕はこのドラマの登場人物の殆ど誰にも感情移入できなったのですが、これ途中から明らかに視聴者に感情移入させる気、作り手あんまりなかったよね?

その日のヒキと次の出だしが微妙に噛み合わないトカ(個人的にこれが一番毎日、終盤特にヒドくてキエエエエってなってた)、ヒロインが要所要所で歩くザラキよろしく周囲に罵詈雑言を撒き散らかすトカ、SNSでほぼ常時舞台裏や設定をネタバラシとか、とにかく視聴者の興味を引き、呆れさせ、怒らせる、いや私は面白い、好き、ドラマごときにプリプリするなんて大人気ない!という、ネガポジ関係なく反応させること、見てもらうことにステータス全振りみたいな…

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「面白ければそれでいい」というのは、ほんのちょっと前までテレビの中でもマンガの中でも僕らの周りでも当たり前に近い概念だったけど、それはもうはっきり「古い」と言っていい感覚なんじゃないのかなぁと。このあたりの感覚の乖離がこのママ進むようなら娯楽コンテンツの多様化の中、本格的にテレビは埋もれていくのかもしれません。

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とりあえず朝ドラがこの先コンテンツとして生き残りたいなら、出涸らしも出ないくらいに出尽くした感がすごい、「かわいい女の子がガムシャラに頑張ってイケメンもたくさん出る」話は、もう企画からやめた方がいい、ぐらいに来ちゃってると思うんですよね。

そういう意味だと次の朝ドラもネタとしては朝ドラ鉄板の「●●を夫婦が二人三脚で発明(今回はチキンラーメン)」なんだけど、長谷川博己出るのでちょっと期待している自分がいて、「面白ければそれでいい」呪縛からは乖離しつつあるけど、「いい男がいるならそれでいい」呪縛の方はなかなか根深いなぁと思うしきり。

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「仮面ライダージオウ」は時空と経済を破壊するライダーなのか?

はじめに言っておく。まだ序盤も序盤、2話までが終わった時点での仮面ライダーの考察は非常に危険である。

平成ライダーをそこそこ見てきた経験則として、序盤で提示される問題や情報は、「あくまでこうなるかもしれないイメージでした」、というオチは非常に高い。でも!それでも!考察しちゃう!くやしい!だって結構面白かったんだもの!

 

<誰が、何のために、どうして、の整理>

仮面ライダーをがっぷりおつで見るのは「鎧武」以来なのですが、ずいぶんCM多くなったね…じゃなくて!人間関係が序盤なのにかなり複雑なのではないか…ということです。自分用メモも兼ねて書き出してみました。

 

  • ソウゴ:主人公。将来の夢は王様というマジキチ天然。50年後魔王になる。
  • ゲイツ:50年後からやってきた戦士。ソウゴを消したくてウズウズしている。
  • ツクヨミ:同じく50年後からやってきた少女。ソウゴは「違う」と感じる。
  • ウォズ:ソウゴを「王」に導かんとする青年。ネタバレしてくるので注意!
  • ウール:タイムジャッカーの少年。僕と契約して仮面ライダーになってよ!
  • 生瀬勝久:ソウゴの大叔父。若い時何かを成そうとして叶わなかったらしい。

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↑ソウゴ君の「王様になりたい」発言はほとんどこれと同一だと思いました。マジキチなのでは…

あと書き出してみると、あからさますぎるぐらいに生瀬勝久怪しくない?実力派俳優を黒幕ミスリード起用するのは「お約束」ですが、ストレートに黒幕の可能性もあるし、とりあえずゲイツ君はソウゴ君より先にものは試しで生瀬勝久殴ってみよう。黒幕じゃなくてもガジェットのひとつも落とすかもしれないぞ!

 

んで、それぞれが何をしたいのかと言うと、

  • ソウゴ:王様になりたい。
  • ゲイツ魔王を倒したい。未来じゃ倒せないけど過去ならやれる!
  • ツクヨミ魔王を倒したい。でも魔王になるはずの奴が魔王っぽくないぞ。
  • ウォズ:我が王!
  • ウール:新しい王を擁立したい。僕と契約して仮面ライダーになってよ!
  • 生瀬勝久:かわいい従甥孫の進路が「王様」なのですげぇ心配

 

2話までが終わった時点で主人公の動機が一番わけわからないという…もちろん今後語られていくんだろうけど、彼が50年かけて魔王化するのか、突然魔王になったのかも不明なので、ゲイツ君はソウゴ君を消したくてウズウズしている暇があったら未来に何があったのかわかりやすく説明してください。

あとすでにしてそこはかとなくポンコツでいい人そうなのが滲み出してるゲイツ君と反して、行動の意味が実は全然わからないウール君の方は不穏です。

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↑擁立した結果何が起こるのか、なぜそんなことをしようとしてるのか…

 

そんなこんなで過去に行ったりなんだりすったもんだの末、アナザーライダーは倒され事件は解決!…したように見えて、なんと先々週まで頑張ってたビルドが力を失うどころか存在が別人になるというショッキングな事態に…しかもそこあんまり引っ張らないし!なんで!?

これがどれだけショッキングなことか、主人公がわかってないということなの…?ゲイツ君たちが未来からやってきたのはこの「改変」を阻止することじゃないの…?

 

<時空と同じくらいさかしまにかえらないもの>

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ちょっと話は変わりますが、ツクヨミちゃんが大江戸で出したデバイスフリックすると貨幣がジャラジャラ出てくる!

一見画期的なアイデアの産物に見えて、これ貨幣・流通の法則をガン無視してるよね?大江戸の貨幣価格大暴落だよね?

ネタだと思うんですよ、ネタだと。でもジョブズゲイツだウォズだと経済にも多大な影響を与えた人物の名を冠するキャラが登場しているなか、これは本当に無意味なネタだったのか?

考えてみたら時空と同じくらい、さかしまにかえらないものって流通なのでは?

何気ない行動、悪意のない振る舞い、困ってる人を助けたい、という自分が選んだ選択が、結果的に世界とライダーの運命を激変させたまま戻らない、というすさまじい代償の象徴なんじゃないの?と思ったのです。なんにも関係ないかもしれないけど…

 

<時空と経済を破壊する?ライダーの物語ははじまったばかり>

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そんなこんなで考えだしたら眠れなくなるからライダーの考察は楽しくも厄介ですゲイツ君の目的は果たして達成されるのか!?

 

 

Netflixで「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」視聴

 

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よくも悪くもその後のファンタジー映画の有り様を決定づけてしまった「ハリー・ポッター」シリーズの世界観を再利用した新シリーズの第一弾。物語の主役はこのお兄さんのはずなのですが、実質主役兼ヒロインは下のおじさんでした。おじさんが大冒険する映画でした。おじさんはすごい頑張った。

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↑実質主役のおじさん。本当にふつうのおじさんです。

 

特筆すべきはやはり実在の魔女裁判事件に絡んだエピソードが重要な下敷きになっている点でしょうか。J・K・ローリングが絶対こだわっている、「親、もしくはそれに相当する人に愛されなかった、社会から爪弾きにされた子供はやがて…」みたいな要素も顕著。

やがて最強最悪と言われるヴォルデモート卿が生まれてくる素養が世界の中で順調に育まれている、全体的には暗さが目立つ、全く子供向けでない話です。おじさんがいなかったらどうなっていたことか…

 

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雨が当たると死にます。「ザ・レイン」

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Netflixで全8話イッキ見視聴。

いわゆるポスト・アポカリプスものです。雨が降ったら世界が終わりました。

この殺人雨を逃れ、シェルターに避難していた姉弟が物語の主人公です。まだ子供だった2人は父親の「必ず迎えに来る」という言葉を信じて、6年間シェルターの中で待っていたのですが、さすがに備蓄も尽き、外の様子もわからないままな現状にしびれを切らし、外に出て父親の足跡を辿らんとします。

少ない食糧を巡って争う人々、謎の行動を取る武装集団、身近な人物に隠された重大な秘密、やがて彼らは世界崩壊の核心へと迫っていくのですが…

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↑主人公グループ。大体いつもお腹空かせてる。

 

雨に当たると死ぬ、ということから始まる「縛り」が面白かったです。雨がダメなら水もダメ、水がダメだから自給自足で植物も育てられないし、人間だけに有害なので水をガブ飲んでる動物の肉を食べることもできない。移動時も、水たまりは実質地雷原、橋が落ちてたら河渡れない、屋内に避難しても雨漏りに注意しないと…などなど、世界はすっかりハードモード。

ごく普通に考えたらとっくに滅んでいてもいい世界でなぜ細々とではあるけれど生き残りがいたのか、そもそもまるでこの惨劇を予期していたかのように各地にシェルターがあるのはなぜか、この雨はなぜ人にだけ牙を剥くのか…

空腹と疑心暗鬼と惨劇の中で、それでも人間性を発揮できるのか、それはどんな残酷な真実も越えうる力になるのか。そんな物語でした。シーズン2が作られるようですが、姉弟と仲間たちが無事に生きることができる世界に到達できるのか、楽しみです。